農業用ハウスの屋根に載せられる有機太陽電池~農作物育成と発電が両立可能に
社会実装につながる研究開発現場を紹介する「イノベ見て歩き」。第28回は、農業用ハウスに設置するシート状の有機太陽電池の開発に取り組んでいる大阪大学産業科学研究所の家裕隆教授を訪ねた。光合成への寄与が少ない緑色光のみを吸収する波長選択型で環境にも優しく、農業と発電を両立する「ソーラーマッチング」を目指す。複数の企業と連携し、全国各地の農地で検証が進んでいる。
大阪大学の家裕隆教授は、農業用ハウスの屋根に設置可能なシート状の有機太陽電池を開発している。この電池は、植物の光合成への影響が少ない緑色光のみを吸収して発電する「波長選択型」であることが最大の特徴だ。これにより、農作物の育成を妨げることなく発電を行う「ソーラーマッチング」が可能となる。現在は複数の企業と連携し、全国各地の農地で実証実験が進められている。光を分け合うことで農業とエネルギー生産の両立を目指すこの技術は、環境負荷の低い次世代の農業スタイルとして期待されており、社会実装に向けた検証が着実に進んでいる。
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